【保活】0歳児入園・1歳児入園・2歳児入園を徹底比較。実際に0歳で入れた私が、4つの軸で考えたこと


保活で「いつ復職するか」は、多くの共働き家庭が最初にぶつかる悩みです。
この記事では、0歳児・1歳児・2歳児それぞれの入園タイミングについて、子供の気持ち・親の気持ち・保活環境・キャリアの4つの軸で比較しています。実際に第一子を0歳児4月に入園させた我が家の体験も交えて解説します。

この記事でわかること

  1. 都内共働き第一子は0歳児入園を前向きに検討すべき理由
  2. 東京都内の保活で知っておくべき「兄弟加点」と保育料無償化の影響
  3. 東京都内4園の実データで見る年齢別入園倍率(2023年・2026年比較)
  4. 小規模保育園からの転園リスク
  5. フルタイム共働きなら入れるのか?
  6. 指数を少しでも上げるための戦略
  7. 我が家が0歳児入園を選んだ理由

保活のタイミングで悩む理由

共働き家庭にとって、子供をいつ保育園に入れて復職するかは大きな決断です。

「0歳で預けるのはかわいそうなのでは」「でも1歳・2歳まで待つと保活が不利になるのでは」。そんな悩みを抱える方は多いはずです。

我が家も同じように悩み、感情だけで決めるのではなく、子供の気持ち・親の気持ち・保活環境・キャリアの4つの軸で整理して判断しました。この記事ではその比較内容を共有します。


前提:東京都内の保活事情

比較に入る前に、東京都内特有の事情を知っておく必要があります。

【保活における「指数」の仕組み】
認可保育園の入園選考は、各家庭の保育の必要性を数値化した「指数(点数)」によって行われます。指数の高い家庭から優先的に入園が決まる仕組みです。指数の基準や配点は自治体ごとに異なりますが、父母ともにフルタイム勤務の世帯が最も指数が高くなるのは全国共通の傾向です。なお、希望する保育園の順位によって有利・不利になることはなく、あくまで家庭の状況に基づく指数で選考されます。

【兄弟加点について】
東京都の多くの自治体では「兄弟加点」という調整指数があり、すでに兄や姉が在園している場合に加点されます。我が家は第一子で、共働きフルタイムという基本指数以外の特別な加点は見込めない状況でした。

【保育料無償化の影響】
2025年9月から、東京都では所得制限なしで0〜2歳児の第一子も保育料が無償化されました(第二子は2023年10月から無償化済み)。これにより、各自治体で0〜2歳児クラスの申込者数が増加しています。ただしこの増加には「保育料が無償化されるなら」と新たに申し込みを始めた家庭も含まれており、フルタイム共働きで指数が高い家庭同士の競争という意味では影響は限定的かもしれません。とはいえ全体の応募数が増えていることは、保活戦略を考える上で知っておくべき前提です。

【早生まれの場合は注意】
1〜3月生まれの早生まれの場合、4月の0歳児入園時点でまだ生後1〜3ヶ月という非常に早いタイミングになります。発育や授乳の状況によっては0歳4月入園が難しいケースもあり、早生まれの場合は1歳児入園も含めて慎重に検討することをおすすめします。

実際に都内某自治体の公式データ(入園可能数・申込者数)をもとに、園の種別ごとに倍率を計算しました。

※倍率=全希望順位申込者数÷入園可能数。同一の子供が複数の園に申し込んでいるため、実質的な競争率はこれより低くなります。あくまで傾向を見るための参考値です。
※待機児童の定義:保育園入園を申し込んだが入れなかった児童のうち、育児休業中で復職意思が未確認の場合・特定の園のみ希望して他園を断った場合などを除外した公式集計値。
出典:都内某自治体「令和5年4月(一次)入園可能数・申込者数」「令和8年4月(一次)入園可能数・申込者数」

園の種別年度0歳児1歳児2歳児
A園
(認定こども園)
2023年8.8倍
9枠/79人
51.3倍
3枠/154人
枠なし
42人希望
2026年12.8倍
9枠/115人
55.3倍
3枠/166人
枠なし
54人希望
B園
(私立・大規模)
2023年7.4倍
9枠/67人
6.7倍
15枠/101人
枠なし
18人希望
2026年7.6倍
9枠/68人
7.6倍
15枠/114人
枠なし
22人希望
C園
(区立)
2023年3.8倍
10枠/38人
7.2倍
9枠/65人
枠なし
10人希望
2026年5.8倍
8枠/46人
7.9倍
10枠/79人
枠なし
11人希望
D園
(私立・小規模)
2023年1.8倍
4枠/7人
枠なし
7人希望
枠なし
1人希望
2026年14.3倍
3枠/43人
枠なし
29人希望
枠なし
8人希望

このデータから3つのことが読み取れます。

第一に、2歳児クラスの入園枠はどの園もゼロです。0歳か1歳で入らないと、2歳での新規入園は現実的にほぼ不可能です。

第二に、1歳児クラスの倍率は0歳児クラスより高い傾向があります。特にA園(認定こども園)の1歳児クラスは50倍を超えており、0歳児で入園しないと実質的に入れない構造になっています。

第三に、小規模保育園の倍率が急上昇しています。D園(私立小規模)は2023年に1.8倍と比較的入りやすかったのに、2026年には14.3倍に急騰しています。保育料無償化の影響が数字に表れています。

なお、小規模保育園(0〜2歳児対象)から3歳児以降の認可保育園への転園には加点がつく自治体が多いですが、その加点があっても希望の園に入れないケースは少なくありません。

知人は小規模保育園からの転園で第9希望の園になったというケースもあります。転園先の選択肢も含めて、保活全体を設計することが重要です。


0歳児入園・1歳児入園・2歳児入園の比較

子供の気持ち・親の気持ち・保活環境・キャリアの4軸で、それぞれの入園タイミングを整理しました。なお、0歳児4月入園のタイミング以降は片親のみ育休を取得するケース(我が家もこのケース)を前提としています。

0歳児入園評価1歳児入園評価2歳児入園評価
子供の気持ちまだ赤ちゃんのうちに親と離れる時間ができる×少しずつ外の世界に対応できる時期だが、愛着形成後の分離は0歳児と変わらない場合も2年以上親と一緒に過ごせる
親の気持ちまだ赤ちゃんの我が子と離れることへの寂しさや罪悪感を感じやすい×母乳育児を続けやすく満足度は高いが、片親のみ育休の場合ワンオペ期間が長くなりやすい成長を見届けられる満足感がある一方、長期間のワンオペで疲弊しやすい
保活環境1歳児クラスより新規募集枠が多く、相対的に入りやすい傾向0歳児からの持ち上がりが多く、新規枠が少ないため競争が激しい×新規枠がほぼなく、現実的には最も入りにくい×
キャリア復職までのブランクが短く、職場の理解も得やすい復職への影響は大きくないが、ブランクはやや長くなる第二子を考えている場合、産休・育休と重なり復帰がさらに遅れる可能性がある×
合計4点4点2点

※評価基準:○=2点、△=1点、×=0点

0歳児入園と1歳児入園は合計点では同じですが、保活環境という現実的な制約を考慮すると、都内共働き第一子家庭では0歳児入園が有利です。項目には含めていませんが、早期の復帰は金銭的なメリットも得られます。


フルタイム共働きなら入れるのか?

「共働きフルタイムなら保育園に入れるはず」と思っている方は多いですが、都内激戦エリアでは必ずしもそうではありません。

認可保育園の選考では、指数の高い家庭から順に希望の園に内定が出ます。フルタイム共働き世帯は指数が高いですが、同じ条件の申込者が多い激戦区では、その中での競争になります。同一指数の場合は、自治体によって異なりますが、世帯の課税所得(住民税所得割額)や在住期間などで優先順位がつくケースが多いです。

我が家は共働きフルタイムで保活が厳しいエリアに住んでいましたが、0歳児4月入園に申し込んで第3希望の園に通ることができました。

指数を少しでも上げるための戦略と落とし穴

同一指数の中でも有利に進めたい場合、認可外保育施設に一定期間預けて加点を積む方法をとる家庭もあります。ただし、いくつかの重要な注意点があります。

まず、育休中の認可外預けは加点対象外の自治体がほとんどです。職場に復職していることの証明が必要です。

また、育休明け加点と認可外加点は重複して適用されない自治体が多く、どちらか高い方が適用されます(調べた都内自治体の例では育休明け加点+5点、復職済み認可外加点+6点)。

【重要:認可外加点を狙う場合のスケジュールと落とし穴】

1歳児4月入園の申込締切はだいたい前年11月ごろです。認可外保育の利用実績が必要なため、10月には認可外に預けて復職している状態にしておく必要があります。

ここに大きな落とし穴があります。認可外保育施設は先着順で申し込みを受け付けるケースが一般的で、0歳児の枠は8〜9月には埋まってしまうことも珍しくありません。つまり、1歳児4月入園の加点を狙うなら、8月には職場復帰して認可外の枠を確保しておく必要があるケースもあります。

このスケジュールで動くということは、0歳児4月入園と比べて約4ヶ月育休を長く取れることになりますが、8月から翌年3月までの8ヶ月分の認可外保育費用(月10万円前後になるケースも)がかかります。必ずしも「1歳児4月まで育休を延ばして認可外加点を狙う」方が得とは限りません。

なお、加点の仕組みや点数は自治体によって大きく異なります。必ず居住している自治体の最新の「保育のご案内」を確認してください。

我が家は第一子で、兄弟加点も使えない状況でした。保活環境の面で0歳児入園が圧倒的に有利だったことが、最終的な決め手になりました。

離れることへの寂しさは、正直どのタイミングで預けても変わらないと感じています。

それよりも、保活で確実に認可園に入れること、そして第二子以降を検討していたということもあり、職場復帰後のブランクを最小限にできることを優先しました。

また、第二子以降を検討している場合の視点も加えておきます。第一子には申し訳ない気持ちもありつつ0歳児4月入園を選び、その分、第二子以降の育休中に第一子とのんびり過ごす時間を作る、という割り切りも一つの考え方です。子育ての時間は子供の人数分ではなく、家族全体の時間軸で設計するという発想です。

なお、保活の過程では最終的に30園以上を、徒歩距離・園の分類(公立認可・私立認可・認証・無認可)・募集人数と申込倍率・見学のしやすさなどの項目で一覧化して比較しました。この記録については、別記事で詳しく紹介する予定です。


まとめ

  • 0歳はまだ赤ちゃんで日中離れるのは寂しい。でも保活環境とキャリアの両面で、都内共働き第一子家庭には0歳児入園が現実的に有利
  • 1歳児入園は競争が激しく、2歳児クラスの新規枠はほぼ存在しない
  • 第二子以降を前向きに考えているなら、第一子は早めの入園を検討するという考えもある
  • 小規模保育園は以前入りやすかったが、保育料無償化以降は倍率が急上昇している園も多い
  • 小規模からの転園には加点があっても希望の園に入れないケースがある
  • 早生まれの場合は0歳児4月入園のタイミングが生後1〜3ヶ月になるため、別途慎重な検討が必要
  • 2025年9月からの保育料無償化(0〜2歳児第一子)により、全体の申込者数は増加傾向

保活のタイミングに唯一の正解はありません。ただ都内共働き第一子家庭という条件では、保活環境の現実を踏まえると0歳児入園を前向きに検討することをおすすめします。最終的にはそれぞれの家庭の状況と優先順位で判断してください。

このブログでは、共働き・子育て・資産形成について、実体験をもとに発信しています。
0歳で保育園に預けた後のリアルな話は、Noteでより詳しく書いています。

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